マンション管理士試験とマンション維持修繕技術者試験の同年受験の可能性
私は同年受験をしていませんが、マンション管理士試験とマンション維持修繕技術者試験の同年受験を考えられている方へのアドバイスとしては、『同年受験は可能』だと思います。その場合の一番のキーは、継続しての学習の『気力』が維持できるかだと思います。
二兎を追わず、まずは、マンション管理士試験に集中し、力を出し切り、合格の域に達していることが大切だと思います。マンション管理士試験がうまく行かなかったから、マンション維持修繕技術者試験で頑張ればいいや、とか、どちらか受かればいいや、的な発想だと、両方落とす危険があります。
マンション管理士の維持保全対策の為に、マンション維持修繕技術者試験をかじっておこう考える方も多いと思いますが、両試験の出題傾向には差がありますので、マンション管理士試験においては、マンション管理士試験用のテキストの維持保全項目にて、過去問も含めて勉強するのが良いとお勧めします。
このマンション維持修繕技術者過去問解説書のご購入者の方の何名かから、『同年受験の勉強法について』の質問を受けることがありますが、その際は、以下の様にお応えさせて頂いています。
マンション管理士試験を受験されるのであれば、
マンション管理士試験までは、マンション管理士の受験勉強に専念すべきです。
マンション維持修繕技術者は、今回の『過去問解説書が手元にあれば』、マンション管理士試験後からの勉強でも、時間的には、十分に間に合うと思います。
但し、引き続き気力が続くかどうかは大切なポイントです。
参考までに、私の「マンション管理士試験の勉強」ですが、7月頃からTACの安めの速習講座みたいな講座に通いました。 教えてもらうことで、近道できるなら、お金も使いつつ受験しようと思っていました。
教材は、TACの過去7年問題集のマンション管理士のものと管理業務主任者のものと、3か月くらいで、両方を2~3回まわしました。(2~3回しか回せませんでした)(※:マンション管理士と管理業務主任者は同年受験し、運良く両方合格)
加えて、TACの一問一答セレクト1000のマンション管理士用と管理業務主任者用の合わせて2000問を購入し、それを使いつつ、『設問のスピード読み取りの訓練』をしたと思います。1時間100~120問ペースで、勉強したと思います。なお、これは過去問なので、前述の過去問題集の設問とはダブります。
ですが、それでも、簡易模試では、毎回、28点くらいで、全然得点が取れませんでした。困った。困った。
試験3週間くらい前の11月3日くらいまでは、自分で決めた42点の目標に対して、これでは歯が立たない、全くダメだ、何で勉強しても得点できないのだろう、という状況の連続でした。
そんな訳で、残り、3週間くらいで、泣く泣くもう一度『基本』から気合いを入れ直して、がむしゃらにやったという記憶があります。
もう一度「基本」からですから、特に「自分の弱いところ」はどこか、ということを明確にしつつ、やり直しました。そこに時間を掛けつつ、いかに、「速く」問題を解いて、「正解を導く」かの「訓練」の繰り返しです。
試験前日には、「TACでもらった受講者用の200ページの総まとめレジュメ・テキスト」に戻って、1ページ目から、見直していきました。10時間くらいで、一から見直せました。これで、2点くらい上積みできたので、本番では、40点を超えて得点できました。
マンション管理士試験用のテキストでは、分厚い市販のテキストもありましたが、このTAC特製の受講者用のまとめテキスト「総まとめレジュメ」が最も分かり易かったと思います。たった200ページでしたが、ほとんどはこの要点から出題されたと思います。
お金はかかりますが、TACの講座を受講すれば貰えると思います。
LECや、他の口座でも同じようなものが、あるのかもしれませんね。
試験当日ですが、受験者の4割くらいは、皆、合格できるだけの勉強をしてきて、試験に臨んでいると思います。
そうした実力差が紙一重の集団から、頭ひとつだけ抜き出るには、応用ではなく、「基本の徹底した理解」が大切だと実感したのが、振り返っての私の感想です。
模試とかで、得点が足りないのであれば、『基本の勉強』が足りないものと自省して、いち早く、基本に立ち返り、再学習をしましょう。
今一度、自分で自分を見つめ直してみて、弱みの克服に努めてください。
挑戦される皆様の合格を祈念しています。
2019年追伸:本過去問解説書の購入者様から、マンション管理士試験とマンション維持修繕技術者試験を同年・同時受験されての合格報告も、既に何件か頂けています。皆様、上記経験談が参考になったと言われていましたので、お知らせしておきます。