9月末になっての突然の試験中止とは、寝耳に水で、大変に驚きました。
熱心に勉強をされていた方のお気持ちはお察し致します。
協会HPによると、マンション維持従前技術者の資格に新たな役割、
すなわち、「マンション管理適正評価制度」に携われるようにしていくということでしょう。
これは、国が来年4月から実施を予定している
「マンション管理計画認定制度」を意識しているもので、
管理業協会が、同時並行的に「全国標準」を目指して、推進している制度です。
「マンション管理適正評価制度」の『評価者』は、
新たに専門の講習を受けた「管理業務主任者」と「マンション管理士」を想定しているようなので、
この2資格に、マンション維持修繕技術者を加えて、
この資格としてのステイタスを高めようとしているのでしょう。
このことは、良い方向に進んでいると言えるのではないでしょうか。
http://www.kanrikyo.or.jp/evaluation/
では、なぜ中止なのかは、
私の"推測"でしかありませんが、
1月に予定していた試験で、この「評価者」としての資格も"認定"するには、
従来から、公示している試験の「出題内容」を変える必要があったからでしょう。
出題内容を変えるには、3ヶ月では厳しい。
受験生に、変わりましたと案内、周知するにも、明らかに無理があるし、
ハンドブックに、その評価制度の項目内容は掲載されていない訳ですから、
評価者資格取得に関係する出題をするなら、
それなりの参考テキストも、提示する必要があるでしょう。
次回の試験の勝手な推測ですが、
現行の50問の中に、評価制度の設問を加えるのは、難しいと思うので、
評価制度に関しての出題が「20問程度追加」されるのではと思っています。
従来の維持修繕の50問に、新たに評価制度関係の20問を加え、70問となり、
試験は、2部形式になるのではと・・。
以前は、記述式もあっての2部制試験でしたが、
HPでは、「記述式は廃止で無く、休止します」となっているので、
そうした2部制が復活するのではと・・。
協会HPに、従来の過去問はそのまま掲載されているので、
あくまでも、「マンション維持修繕技術」をこの資格のキーとしつつ、
評価制度関連を加えながら、資格の付加価値をアップをさせていくのだと推測します。
なので、過去問学習も、ハンドブック第五版や、私の過去問解説書も、
無駄にはならないと思っていますが、皆さん、どう思いますでしょうか。
1月に試験の方向性の発表がありましたら、
「マンション管理適正評価制度」のポイント整理集などを作成し、
皆様にご案内したいなと、考えたりしています。
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